比喩が巧みで、その世界観に引き込まれました。直喩や隠喩、それに擬人法。それらが美しく絡み合いながら、仄かなエロスを薫らせながら、短編小説のように物語が進んでいくのです。一字開けが6首あるのも印象的で、間(ま)を大事にしている繊細な感性が窺えます。光と闇が織り成す、静かなラプソディーのような短歌集。推し短歌1首。世界樹を食べてしまうよ けものへんの群れ押し寄せて、それから静か
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