★
0
概要
好きなことを「好き」っていうのって、わたしには、難しい。
小学5年生の紡は、本が大好きなことを隠して生きている。
それは昔、昼休みの外遊びを断って読書を続けていたら「暗い子なんだね」と言われたから。それが誘いを受けなかった意地悪で言われたことをわかっていても、楽しい学校生活を送るために不必要なものとして自分に読書を封印し続けていたのだ。
そんなある日の夕方、母の実家に引っ越した初日の夜。紡は屋根裏部屋で、赤ん坊の頃の自分を抱く写真でしか見たことのない亡き祖父の幽霊と出会う。嬉しそうに話しかけてくる祖父の幽霊に内心振り回されながら、新しい小学校での平穏な学校生活を願う紡。
そして転校初日に出会ったのは、クラスメイトのひなきと駆の幼なじみコンビ。可憐そうで可愛らしい外見とは裏腹にやや強引なひなきの主導で、読書好きを公言するやや大人びた駆と共に自宅まで送
それは昔、昼休みの外遊びを断って読書を続けていたら「暗い子なんだね」と言われたから。それが誘いを受けなかった意地悪で言われたことをわかっていても、楽しい学校生活を送るために不必要なものとして自分に読書を封印し続けていたのだ。
そんなある日の夕方、母の実家に引っ越した初日の夜。紡は屋根裏部屋で、赤ん坊の頃の自分を抱く写真でしか見たことのない亡き祖父の幽霊と出会う。嬉しそうに話しかけてくる祖父の幽霊に内心振り回されながら、新しい小学校での平穏な学校生活を願う紡。
そして転校初日に出会ったのは、クラスメイトのひなきと駆の幼なじみコンビ。可憐そうで可愛らしい外見とは裏腹にやや強引なひなきの主導で、読書好きを公言するやや大人びた駆と共に自宅まで送
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?