シンドローム・ロリポップ

夜のプールが好きだったのは入れないからかもシンドローム・ロリポップ

タイムラインを繰る指先がとまらないこの次の神様が決まるまで

もっとわたしは考えたいのに来てしまう奪ってしまう電車の光が

推し活の女の子たち集まってくる夏の駅フリルまみれの

喧騒のそこにわたしはいないけどPARCOの影に浸す足首

VOCALOIDの歌を聴いてたイヤフォンを机に置いて　まだ漏れている

よく眠れる薬で眠るそうやって誰かが誰かを手癖で救う

夕暮れの予感が肩をすべったらきみもわたしもするエモ消費

音楽を聴くのはどこか自傷だと思うよちかちかする蛍光灯

千年後もあったらいいね七夕はみんなが田中愛子を忘れても