duplicateは「複製、コピー」。しかし、短歌のほうは、複製と言うよりも、オリジナリティーあふれるものになっています。1首進むごとに、少しずつ世界観がズレていくような、美しい錯誤感が魅力的なのです。カタカナやアルファベットが無いのは、なんと2首目だけ。その静かな透徹感に感動を覚えることでしょう。才気煥発の短歌集。推し短歌1首。合わせ鏡の狭間でやがて衰える光のような/事実のような