怨念は消えることなく。疫禍のように際限なく、糜爛と悶死を広げてゆく……

いかに悪質なものであろうと、保護されるべき“子供”が踏みにじられていようと。
犯人もまた“子供”であれば、法と社会正義そのものがそれを庇う、社会の矛盾。
それを嘲笑するかのように重ねられる悪行が、ついに犠牲者をも憎悪と狂気に満たしたとき、その怨念は、自分たちを救い護ってくれなかった正義と秩序を一顧だにせず、社会を闇から蝕んでゆく……。

生を棄てて、あるいは生きながら“鬼”と化した“子供”たちの、悲しくも凄惨な呪詛の物語。
そのおぞましい腥さに顔まで漬かったとしても、秩序と倫理の綺麗ごとを厭うあなたに。

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