加賀澄乃の「友達」

高校一年生の加賀澄乃は誰もいない放課後の階段に立っていた。
目の前には等身大の人体模型。
人が来ないことを確認し、澄乃はその背中に手を伸ばす。
彼女にはそうしなければならない理由があった。

翌日、学校では人体模型が階段から突き落とされた「事件」が生徒の間で話題になる。
犯人の正体に関心が及ぶ中、澄乃は現場である階段に自分へと繋がる証拠を残した可能性に気づく。
他の誰かに見つかる前に証拠を回収しに階段へ向かう澄乃。
彼女はそこで、クラスメイトの実相寺美螺と出くわす。