美食家たちが食うのは人の肉。この狂った世界をひっくり返せ!
- ★★★ Excellent!!!
この話の特徴を挙げるなら、真っ先に出てくるのはその世界観!
時は23世紀。異常なまでの温暖化の影響で、人類は地下に空間を作って生活しているのです。
しかし、現代の人類と大きく異なるのは、生活空間だけではありません。
実はこの時代の人類、不要と判断されると、食肉にされてしまうのです。
具体的に言うと、工場に送られ、殺された挙句その肉は缶詰に加工され、誰かのお腹の中へと消えていくのです。
それを食べるのは、同じ人間です。
どうして人間が人間の肉を食わなければならないのか。それほどまでにこの世界は食糧難なのかと言われると、そんなことはありません。サプリの技術が発達したおかげで、餓死や栄養失調の心配はありません。
なのになぜ人間缶詰なんてものが存在するのかというと、一言で言えば嗜好品。
自分たちがA5ランクのステーキや高級寿司を食べたがるように、この時代の一部の美食家の間では、人肉を食べるというのが娯楽となっているのです。
そんなことが許されるものかと思った皆様に朗報です。この時代にも、ちゃんとそんな考えをして、狂った美食家やそれを守る政府を潰そうとする人たち、レジスタンスがいるのです!
主人公である純も、食肉工場に送られそうになったところで逃げ出し、そんなレジスタンスの人たちと出会います。
そこから彼の生活は一変し戦いの中に身を投じるのですが、それまで普通の少年だった純も、戦いを通じてどんどん変わっていく。
ただし、戦うということはそれだけ人の命を奪うことなので、変わっていくのが良いことかどうかはわからない。
善悪も倫理も崩壊したようなディストピアで懸命に生き抜く少年少女たち。
その果てに、いったい何が待っているのでしょう?