文字通りの食うか食われるか——管理社会から脱落した少年の生き残る道とは
- ★★★ Excellent!!!
無能な人間は食糧として有効活用される。
非常にショッキングな設定で、冒頭から引き込まれました。
それも、行き過ぎた温暖化のために人類が地下に居を移し、人口が増え過ぎないよう徹底管理される中での『合理的なシステム』と考えれば、そんな未来もあるかも……と思わせられます。
主人公・純は、AIに落ちこぼれと判断され、管理社会から脱落した少年。
食肉工場送りになったところを逃げ出し、レジスタンスに拾われます。
本名を捨てた純は、持ち前の身体能力を活かし、腐った社会を壊すための戦いの日々に身を投じていくことに——!
情け容赦ないシビアな展開で、先へ先へと読む手が止まりません。
血まみれの日々でも、仲間の存在の心強さや恋の感情など、人間らしい繋がりに光を感じることでしょう。
一方で、純の中に芽生える殺人衝動は、彼の自意識を大いに揺るがせます。
人間が人間として生きるための倫理の線引きは。
何が正しくて、何が間違っているのか。
大義を果たした先で、どんな未来が待っているのか。
最後までハラハラし通しでした。
この結末は、ぜひあなた自身の目でお確かめください!