概要
〝海より寄りくる神〟をモチーフにした因習ホラー短編。
じつは昨年一年間、とある完全未発表(サイト公開も不可)ホラー作品のコンテストに、毎月ロング(1万文字以内)1本・毎週ショート(250文字以内)1本という縛りを自分で設けて応募しておりました。
しかし、怪談師選者による一次選考は何度か突破し、一般募集選者による最終選考でも2位か3位くらいにつけるようなこともありましたが、グランプリ以外の一次突破作品も主催チャンネルで取り上げられる中、拙著はまったく取り上げられるようなことはなく、また、当初の「あくまで実話っぽい(創作でも可)怪談」という募集コンセプトも曖昧模糊になってきたり、歴代グランプリ作品も私のおもしろいと感じるホラーの方向性とは異なることに気づき、すっかりモチベーションをなくしたので丸一年を目度にこのコンテストからは足を洗うことにし
しかし、怪談師選者による一次選考は何度か突破し、一般募集選者による最終選考でも2位か3位くらいにつけるようなこともありましたが、グランプリ以外の一次突破作品も主催チャンネルで取り上げられる中、拙著はまったく取り上げられるようなことはなく、また、当初の「あくまで実話っぽい(創作でも可)怪談」という募集コンセプトも曖昧模糊になってきたり、歴代グランプリ作品も私のおもしろいと感じるホラーの方向性とは異なることに気づき、すっかりモチベーションをなくしたので丸一年を目度にこのコンテストからは足を洗うことにし
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!海に囲まれた國の、知られ得ぬ神話。
島国日本の何処かにある、鄙びた漁村。
あまり名を知られない神様のお祭りが近く
行われるという。
蛸の様な容姿が伝わる神。
日本神話と外つ國より罷り越した
旧い神話。閉鎖的な漁村。
感の良い者はピンと来ると思うが、この
作品は端緒から ソレ を明示している。
これは今も多くの人々の熱狂的支持を
得ている 闇の神話 をモチーフにして
書かれたものだ。
だが、この闇の神話を日本に持って来た
時に…酷く既視感を得る。それは作者の
持つ歴史的な知識が作品の背景を覆い
曖昧な 真実 を創り出すからに
他ならないだろう。
扠、この寂れた漁村の異形の神を奉る
お祭りに合わせて、主人公と恋…続きを読む