無核の英雄譚

辺境の村で暮らす無核者の兵士エル・ガレンは、家族と故郷を「時間を戻す魔法」を操る魔族将ヴァルザークに奪われ、39歳から6歳の姿へと退行させられる。剣術と知略だけを武器に生き延びた彼は、復讐と国を変える決意を胸に王都へ。
魔法至上主義の学園で、火の貴族令嬢、雷の獣人戦士、静かな弓の癒し手、鍛冶の土使い――四人の少女と出会い、派閥争いや密輸事件、外交任務に挑む。
やがて四種族戦争の渦中、学園包囲戦で禁忌の魔力を解放した瞬間、彼は英雄であり罪人となる。
仲間と共に陰謀を覆し、「ざまぁ」と呼ぶ逆転劇を積み重ねながら、復讐と大陸の未来を賭けた戦いへ――。
これは、魔核を持たぬ黒髪の剣士が、差別と陰謀に満ちた世界を斬り拓く物語である。