人と魔物のバディもの。夢と野望の第一歩

主人公が「武器装備不可」という、ファンタジー世界において致命的すぎるハンデを背負っているところから、再び冒険者という夢に呼び戻されるという展開は、正直アツい。

物語の転機になる、スライムとの出会い。スライムがただの弱小モンスターではなく、主人公の可能性を引き出す鍵として描かれている点が面白いです。

「呪い」「歴代勇者を食ってきた魔物」「人魔統一を目論む相棒」という要素が、ダークファンタジー的な香りを漂わせるんですが、語り口は軽快でとても読みやすく、どんどん物語が進んでいきます。

この物語、主人公が2人なのですが、じゃあイニシアチブはどちらに?というところが、今後の展開で気になるところです。