異色の双眸は祝福か呪いか。魂の贖いの旅路
- ★★★ Excellent!!!
舞台は「双眸に異なる色を宿す者は魔術師となり、片目を失った者はいずれ魔獣となる」という異質な法則が支配する世界。
この設定で、魔術師と魔獣の境界が曖昧であることがを匂わせ、物語全体に不安定で危険な空気を漂わせています。
物語は静かで詩的な語り口で進んでいくのですが、その中に深い孤独と痛みが潜んでいて、ダークな雰囲気で進んでいきます。
魔獣の姿形に関して具体的な描写が多く、人間性を喪う設定と相まって作者様のこだわりを感じました。
不穏なダークファンタジーを楽しみたい方におすすめしたい作品です。