典型的な追放もの……なんてことは全く無かった!

主人公シリルは元皇太子。
軍事が尊ばれる国家で彼の「動物を手なずける」だけの能力は評価されず、哀れ、彼は廃嫡されて宮廷を追い出されるのでした。

と、ここまで読んで、「なんだ、典型的な追放ものじゃん! この後はテイム能力でドラゴンやフェンリルをテイムして、彼を追放した王国にザマァするんだろ!」と思ったあなた、不正解です。

確かに序盤で巨大なオオカミのような魔獣をテイムします。でも、一般人を驚かせたらいけないからという理由で彼は殆どお留守番です。いつもいつもお留守番で、主人が帰ってきたら喜んで尻尾振ってるワンコ魔獣が不憫です、ヨヨヨ(嘘泣き)。

そんな元皇太子シリルは知り合ったドワーフの女の子に頼まれてダンジョン制作会社で働くことになり、いろんな依頼をこなしながら、依頼の裏に隠れた謎を解いていく……というお話。

作者さんが別の創作論で書かれている「短編を連ねて長編とする」という手法で書かれており、一つのエピソードが長すぎず、短すぎず、非常に読みやすく、かつ、読後感の良い作品となっています。ぜひご一読ください。

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