なにもわからないからこそ恐ろしい
- ★★★ Excellent!!!
おぞましい悪夢から目を覚ました。
そこはバイト帰りの電車内。どうやら、うたた寝をしていたようだ。
「自分が降りる駅は近いだろうか」そう思い、顔を上げると……。
どうしてこうなった?
いったいあれはなんだったのか?
そんな問いに答えられる者はいません。
なんでもない些細な日常が、常ならざる〝なにか〟にあっさりと侵食されてしまった。
その突拍子のなさに、自分たちの平穏の脆さに、我々は心の底から恐怖するのです。