概要
千年たっても愛している 短歌に想いを込めて 今あなたに届けたい
今と昔が響き合う、新感覚の歌物語。過去の悲しい悲話(秘話)と現在の冒険家活劇を時を超えて和歌で繋ぐ!
千年の静寂に包まれた海の底――そこにはかつて平安の世を妖しくも美しく彩った九尾の妖狐の化身が、淡路島の鳴門海峡の深き闇に封じられていた。
彼女が心に秘めてきたのは、ただひとつ、決して言葉にできなかった想い――「本当にあなたが好きだった」。
時は流れ、人の世は幾度も姿を変えたけれど、あの胸焦がす愛だけは、薄れることなく燃え続けていた。
「嘆きつつ 一人寝る夜の寂しさは 千代の波間も 消せぬうたかた」
声に出せなかった日々の後悔。
永遠の闇で潤む涙。
それでも今、千年の隔たりを越えて、彼女はただひたすらに願う――
「もし言葉が届くのなら、今こそ伝えたい。
千年の静寂に包まれた海の底――そこにはかつて平安の世を妖しくも美しく彩った九尾の妖狐の化身が、淡路島の鳴門海峡の深き闇に封じられていた。
彼女が心に秘めてきたのは、ただひとつ、決して言葉にできなかった想い――「本当にあなたが好きだった」。
時は流れ、人の世は幾度も姿を変えたけれど、あの胸焦がす愛だけは、薄れることなく燃え続けていた。
「嘆きつつ 一人寝る夜の寂しさは 千代の波間も 消せぬうたかた」
声に出せなかった日々の後悔。
永遠の闇で潤む涙。
それでも今、千年の隔たりを越えて、彼女はただひたすらに願う――
「もし言葉が届くのなら、今こそ伝えたい。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!渦潮の底に沈んだ声を、物語がそっと抱きしめる
この作品の魅力は、怪異との壮絶な戦いの迫力と、その奥にあるひとつの寂しい心を、どちらも丁寧に描いているところだと思います。
現代編では、鳴門海峡に異変が起こり、剣奈たちが圧倒的な存在と向き合います。渦潮、黒雲、雷、邪気。自然そのものが怪異に飲み込まれていくような描写に迫力があり、読んでいて一気に緊張感が高まりました。けれど、ただ恐ろしいだけではありません。九尾の中にある迷いや苦しみのようなものが見え隠れすることで、「倒すべき敵」と一言では片づけられない奥行きが生まれています。
そして平安時代の藻女の物語が、とても胸に残りました。浜辺に流れ着いた幼い命を、老夫婦が見つけ、温め、受け入れる場…続きを読む