鏡花水月

桜 花音

鏡花水月

夏休み 自由と叫ぶ 友達の

影でため息 会えない期間


窓開けて 風も吹かない 便りなし

君は今頃 何してるかな


この指を タップすれば 繋がるの

ほんの少しの 勇気があれば


夏祭り クラスメイトに 誘われて

柄じゃないのに まつげをくるん


胸騒ぐ 待ち合わせまで あと少し

なれない下駄の 足元揺らぐ


人混みに 紛れていても 見つけるの

いつも見ていた 君の横顔


久しぶり 声かけようと した先に

焼けた右腕 絡む白肌


綺麗だね 友にほめられ 笑みこぼす

そう言ってほしい 背を向けた人


見てるだけ 満足だった はずなのに

後悔しても 時は戻らず


大輪の 空に咲く華 見るふりし

こらえきれずに 華がゆらゆら



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