概要
父親似のブサイクだって? 父の意思を引き継ぐ娘だ。
「お母様に似れば……」物心つく頃から、ため息交じりに呟くように言われ続けて来た言葉。その意味を知った日は、生まれた時から決められていた許嫁との婚約式の日だった。
初対面の許嫁から言われた、「こんな顔の女とは、婚姻したくない!」の一言。
その場に居た一同は氷ついた。お互い幼いながら、躾の厳しい家門に育った者同士。親族が揃うこの場で、開口一番に放たれたその言葉に、
「お父様に似たのは、顔だけではありません。」そう言うなり、許嫁殿の顔面に拳をお見舞いした。
「気性も父譲りです。武門の家系の女ですもの。悔しかったら、やり返してみては?あなたに負ける気はしませんが。」
許嫁は、鼻血を出して晴れ着を血で汚しながら大泣きした。
私の美しい母は、「不意だったとは言え、始めの一撃を防げないなんて。戦場では生き
初対面の許嫁から言われた、「こんな顔の女とは、婚姻したくない!」の一言。
その場に居た一同は氷ついた。お互い幼いながら、躾の厳しい家門に育った者同士。親族が揃うこの場で、開口一番に放たれたその言葉に、
「お父様に似たのは、顔だけではありません。」そう言うなり、許嫁殿の顔面に拳をお見舞いした。
「気性も父譲りです。武門の家系の女ですもの。悔しかったら、やり返してみては?あなたに負ける気はしませんが。」
許嫁は、鼻血を出して晴れ着を血で汚しながら大泣きした。
私の美しい母は、「不意だったとは言え、始めの一撃を防げないなんて。戦場では生き
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