概要
そこにはすべてが記されている。叡智も、勇気も、そのひとの名も
征湾王
それは讃えられるべきものの名
人心を収攬し
能く社稷を為し
領民を飢えさせることなく
多くの戦を終わらせた
そして彼の者は残した
一冊の手記を
そこにはすべてが記されていた
苦悩も機知も、未来のことすらも
おお、まこと親愛なる征湾王よ
あなたさまのおかげで、今、今日、そしてこの日々がある
……さて、ここでひとつ、困ったことがある
目の前の変なのが、それと同じ名を名乗っているのだが……
それは讃えられるべきものの名
人心を収攬し
能く社稷を為し
領民を飢えさせることなく
多くの戦を終わらせた
そして彼の者は残した
一冊の手記を
そこにはすべてが記されていた
苦悩も機知も、未来のことすらも
おお、まこと親愛なる征湾王よ
あなたさまのおかげで、今、今日、そしてこの日々がある
……さて、ここでひとつ、困ったことがある
目の前の変なのが、それと同じ名を名乗っているのだが……
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- ★★★ Excellent!!!為政者とはどうあるべきか
架空の世界の架空の国の為政者の話だが、中身は骨太だ。かつて偉大な祖先が築いた堰堤が川を治め、国を潤す地。その地の領主が、施政のバイブルである「征湾記」を通して敬慕する征湾王ヴァーランハートと同名の老人が、ぜひ堰堤を見たいと訪う。
老人は碩学で政務にも通じ、領主の娘の家庭教師として食客となる。武辺一辺倒だった娘は、老人の実地に即した教えに真綿が水を吸うように学んでいく。だが、三百年に渡り国の礎であった堰堤に異変が生じる……。
続きは本編をぜひご覧いただきたい。危機を乗り越える知恵は歴史書には必ずしも書かれていない。だがどのように振る舞うべきかは記されている。領主も、その娘も、為政者として…続きを読む