概要
銃声と共に、俺は2人殺した
俺はデビット。しがない街の警官だ。数日前まではな。あの雨が降ったせいで、俺は殺人鬼になった。好きで殺人鬼になったわけじゃねえ。雨に打たれた人間は、植物の化け物、"クロロノイド"になっちまう。俺はそんなのごめんだ。何としてでも、この地獄から生き残ってやる。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!見てくれ、最初の文が強すぎる。クールだ。
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銃声と共に、俺は人を2人殺した。1人は皮膚から毛の代わりに茎が生え、もう1人は開いた眼窩にベリーが生っている。雨の水溜りに、2人の緑色の血が入っていった。雨の降り頻るビル街の中、俺は硝煙を靡かせながら突っ立っていた。嗅ぎ慣れてきた硝煙の匂いに当てられると、少しは胸騒ぎが落ち着いた。
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展開はどうだって?ゾンビ映画を想像してみてくれ。言い回しがどことなくそれだ。
人外美女ヒロインに、狂った悪役、巨大なクリーチャーがいりゃ満足だろう?
ただ、美しいものでおぞましい容姿を作る醜美の造形と、悪夢描写はガチ。B級ホラーのそれではない。
あとは他の方の『灰色の空…続きを読む - ★★★ Excellent!!!灰色の空の下、君は青い薔薇だった
もし昨日までの平和な日常が、空から降る一粒の雨によって終わりを告げるとしたら、あなたは何を思い、誰のために引き金を引くでしょうか。
粘つく雨が人間を植物の怪物へと変える世界で、警官デビットの視点を通して描かれる、あまりにも痛々しく、そして美しいサバイバルの記録。
物語はデビットが「殺人鬼になった」と独白するところから始まります。
その一言に、彼の背負った絶望の深さが凝縮されています。
デビットはしがない田舎町の警官。
仲間や愛する人と共に退屈ながらも穏やかな日々を過ごしていました。
しかしその日常は突然、雨と共に洗い流されます。
心に刻まれた罪悪感と、それでも「生きたい」と叫ぶ本能との…続きを読む