第3話
「交友録」というのを書く人がいて、もちろん友人が多いというタイプでないと無理ですが? だいたいがノンフィクションならではの面白さがある。 オレは、この間、ニンゲンという生き物の二項命名法として? 「ホモ・ヴァリアス」というのを思ついて提唱したのですが、これはつまり「多様人」という意味です。
千差万別で、個性豊かなのが種としての特徴ではないかという意味で、つくづくそう思うときが多い。 もちろんいい意味でそう思うんですが。
だから、変人、ユニークで面白い人が多というハナシにどうしてもなるのが交友録とかの面白さかな? まあ、昔によく読んだのは遠藤周作さんの「ぐうたら交遊録」で、これは有名な作家の誰某を俎上にのぼせて、愉快な感じに「暢気眼鏡」ぽく綴っている。 遠藤さんや北杜夫、第三の新人?の、脱力エッセイは独特のカルチャーというか読者層があって、人気を博した。
マンガが今ほど定着していないような? 過渡期だったかも。 小林秀雄も「作家の顔」というこういう趣旨の随筆を書いてたが、まあ、単なるゴシップといえばそれだけにしても、文学論とかと読み合わせても、興趣が増す類の読み物ですか…
オレは、ひきこもりやったから、長く友人の類がまったくおらないという時期が長かったですが、もともとは割とおしゃべりで饒舌で語彙も豊富でオンナ好きで、友達も普通にいたんやったかなあ? とか、なんとなくセルフイメージも変わってきた。
作家でも、とてつもなく陰気な作品を好んで書く人もいるし、好色なのがメインの人もいる。 シリアスでないことを受け付けないようなタイプもいる…気もする。
田舎者で、人生の大半をひきこもっていたオレなどは、読書体験のほうがだたいリアルというか、真実味があるくらいで、いろんな方、福祉関係ばかりですが、ハナシをしていただいて、練習になって、世の中への回路というか修復されて可能性や希望が湧いてきた気もするのです。
焦らず腐らず、地道に一歩一歩頑張っていこうと思います。
2025年6月22日の日記 夢美瑠瑠 @joeyasushi
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