第5話 魔王を集めて魔王の王決定戦をするぞ

 配下を、といっても増殖したスライム軍団から選抜して、各地の魔王に呼びかける。


 魔王・オブ・ザ・魔王どもを決めるぞ。


 と思ったんだが、意外にこれが難しい。


 「えーと、こちら、火山の魔王です。いまからマントルプルームで分身を送りますが、何万年かかるかわかりません。気長にお待ちください。」


 分身が届くと活火山が出来るのかー(遠い目)


「どうも、深海の魔王です。本体で上陸すると陸地が増えると思いますので、代理で眷属を派遣します」


 出てくると海面が下降するレベルかい。どんだけ体積でかいねんな自分。自分は一人称やで、自分、とひとりごとをいう元・関東地方人。


「こちら、空の魔王。ただいま高度408km、秒速7.66kmで周回中。雌雄を決したいならここまでおいで、ってところかな」


 DNS(did not start)で不戦敗じゃ、そんなん。


結論。この世界の魔王ども、本体が多忙とか固定要塞とか体積とか速度と高度とか、「天下一武闘大会特別編真の魔王はいったい誰なんだい?(上腕二頭筋に問いかける)」を開くには、あまりにもアレな件についてスライム育てて300年間くらい問い詰めたい。

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ねんがんの まおうに なって やったどー くまもと くまごろう @kaimon924

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