概要
相棒が未来の魔王であることを、未来の勇者である俺だけが予見した。
魔王は『産まれる』。
勇者は『目覚める』。
そして聖女は『造られる』。
天涯孤独のキョウカは、得体のしれない透明な角を生やすイキモノ・シュウと旅をしている。
表向きは『生物学者になるため』『様々な料理を食べるため』と、いたって平和的な理由。
だが、そんな理由と同時に、シュウは『魔王になる』と豪語している。
そしてその裏で、キョウカは『勇者』である自覚と、証明である『予知能力』で葛藤していた。
―― 勇者である俺は、魔王になったシュウを殺すことになるのか。
変わらない未来を見たキョウカだが、それがいつ、何がきっかけなのかまではわからない。
それを知るため、『生物学者になる』という理由の元、シュウの身体を観察し、他の生物の生態を知るために手段を選ばない。