先ず、宙を描く。そこに、点々と印をつけて星を作る。拡大してみると、円環がある――このイントロダクションである。心をがしっと掴まれた。これは壮大な、創る者と壊す者の物語だぞ。と。丁寧に紡がれる創世と灰燼の物語の先に何があるのか。それは読んで確かめていただきたい。最後まで読んで、もう一周してみても味わいが異なっていて楽しい。作者たーたんさんの、らしさが発揮された本作品。3200文字の手に取りやすいボリュームで、心に残る神々のお話を味わえます。
宇宙は爆発によって生まれたのだと聞きます。ありえないほどのエネルギーによる、創造と破壊。それを繰り返し宇宙は拡大し、同時に縮小するのだそうです。……このように、壮大な『童話』だと思って読んでいたら、ラストでとてもびっくりさせられました!「あ! そういう話だったの!?」と。しかし、子供の想像力とはそれこそ、宇宙空間のようだものなあ。とみょうに納得してしまったり。最後に、宇宙が生まれる事に関する、とんでもない『事実』が描かれております。……なるほどなあ。と、思ってしまいました。ご一読を。お勧めいたします。
創造神と破壊神は今日も宇宙で対峙する。極力、もう一柱の神の目を避けながら……。思わず「おおっ笑」となるタイプの、どんでん返しの作品です。創造神と破壊神って、もとはインド神話だと思うんですが、なんだかカッコよくていいですよね。創造と破壊って、高度な抽象概念のくせに、いつでも私たちの手元にあるから。良いところに目を付けた、キレのある短編だと思います。文章も芸が細かくて、つい二度見してしまう。カクヨムの物書きは、こういうのは大好物ではないか。さらりと読めますので、ぜひ。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(168文字)
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