母の背から始まる命の旅、内なる声への目覚め

智慧(アーダス)という名の花から始まる詩の世界。

「こゑなきこゑが胸をたたいた」という一節に、言葉にならない想いが立ち上がる瞬間を見た。

母の背でまどろむ場面では、自分の幼い記憶が重なり合う。

13の扉のうち7つを開いただけで、この豊かな成長譚に引き込まれている。

私もまた、誰にも聞こえない自分だけの声を、胸の奥で確かに感じている。

その他のおすすめレビュー

藤澤勇樹さんの他のおすすめレビュー361