読むだけでほっと心が温かくなる魔道士の物語でした。
穏やかな港町の雰囲気がやさしく、地元の住民たちとの温かな人間関係も垣間見え、主人公の利他ユウナのこともそこで暮らす世界のことも好きになりました。
相棒の白猫ソラもとてもかわいらしく、猫らしい気まぐれで自由気ままところがあり、利他との仲良く会話している場面はとても楽しく、たまに甘える素振りを見せるところに魅了されます。
また、緊張感あるサスペンス要素もあり、謎の多い火事、倒れていた少女、誰かが隠そうとしている秘密、利他の魔道士としての活躍も心躍りました。誰にでもお勧めしたい和風ファンタジーです。
日常描写と独自の魔法設定が光る和風ファンタジー
明治時代を舞台に、一風変わった魔導士の青年が相棒のしゃべる白猫と共に、一人の少女と出会うまでが序盤、といったところの物語
特筆すべきは魔法の描写で、普通の魔導士は属性魔法を使うのですが、主人公のみ性質の違う魔法を扱います
この描写と解説が発想力次第で色々出来たり、生活に根差した温かみに溢れています
絵本の物語から飛び出てきたような、といえばいいのでしょうか、ここだけでもとても魅力的で見ていて楽しいです
ヒロインも交えた人間模様もここから本番といったところで、夏休みの読書にオススメでした!
色彩豊かな明治時代を舞台にした、魔道士と白猫のお話です。
便利です、この魔法は。
ファンタジー物によくある炎や氷の攻撃魔法とかではなく、人の役にも立ったりします。
謎めいた事件が起こって巻き込まれていきますが、ぶつぶつと言いながらも解決していく主人公。
そして、ある少女との出逢い。
いろんな伏線が張り巡らされているようで、早く続きが読みたくなる展開です。
文章が読みやすいですし、一話あたりの分量が簡潔で、すっと頭に入ります。
癖がありそうだけれど優しい主人公と、ちょっと謎めいた白猫の物語、過ぎ去った時代のノスタルジーにも浸れます。
この夏のお供に、是非!
魔導士と白猫――それだけで惹かれるものがあります!
まず特筆すべきは語り口で主人公・利他ユウナの一人称視点は、柔らかくも鋭く、独特のユーモアと冷めたリアリズムを感じます。それが、猫の相棒・ソラとのやりとりや、突飛な状況の中でも地に足のついた“生活感”を保っているのが、作者の作品への愛を感じる。
導入の「深夜の電話」に始まり、魔法で飛ぶ朱傘、火災現場に咲く金色の炎、そして空飛ぶおもちゃの汽車に至るまで、絵本のようなファンタジックなイメージが次々と展開される一方で、「組合から抜けて仕事がない」などの苦味も効いていて、作品全体に深みを与えている。
また、魔法描写において「理科の実験」や「製造工程」を応用するというリアルな発想が新鮮で、空想に理屈が通っているのも魅力的です!
何より、ソラの存在が物語に優しさと彩りを加えている。利他の皮肉交じりの独白に対する、まっすぐで愛らしい相づちに癒されます。
今後どんな事件や出会いが利他とソラを待ち受けているのか、続きを読みたくなる一作です!!
【概要】
主人公の利他ユウナは
特別な魔法を使える魔導士
作中屈指のイケメンでもある
彼は知り合いからの電話で
研究所の火災の消化に向かう
その火災の金色の炎は
生き物のように揺らめき
普通ではなかった……
――二年後
ユウナは再び依頼で
巨大うなぎの暴走を止めた
被害のあった街の復興を手伝っていると
そこでセーラー服の美少女
霜月優香と出会う
【感想】
明治の和風の美しい世界観の中
優しく丁寧な文章で進む物語です。
ユウナの魔法の秘密や
優香との恋愛模様など
どうなっていくのか
先の展開がすごく気になります。
魅力的なキャラクターたちの
心温まるシーンでは
優しい気持ちが込み上げてきます。
美しい物語に心震わす
とても素敵な小説です。
※R8.1.11修正