概要
たとえあなたに愛されなくても、私はあなたを救いたい……
アヤカシの血を引いている家々は特殊な能力を使うことができる。
風を操り神通力を使う天狗木家もそのひとつ。
しかし五十鈴は天狗木家の異端児として母が死んでから虐げられて使用人として働いていた。
五十鈴は天狗木家の力を使えない代わりに、ある特別な力を使うことができたが、それは秘匿されていた。
そんな時、弥蛇山の当主である千蔭が突然やって来て、売られるような形で嫁がされた五十鈴。
しかし弥蛇山家はアヤカシの血を引く者達から嫌われた存在で千蔭は特殊な病を患っていた。
五十鈴は何故か『巫女』と呼ばれ、天狗木家の扱いとは一転、宝物のように大切にされる。
戸惑いつつも千蔭との距離が縮まっていき──?
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- ★★★ Excellent!!!自分を必要としてくれるなら
代々特別な能力を有するアヤカシの血を受け継ぐ家が現代にも存在する世界。
主人公はその能力を有する家に生まれたが、なにか特別な事情から母親と一緒に半ば幽閉状態で暮らしていた。
母が亡くなってからは、使用人よりも酷い扱いを受けながら、当主である父の世話役のような立場で自由を制限されていた。
彼女はただ、母が死に際に残した、蛇の名前と鈴が自分のことを助けにくる。という言葉だけは忘れることができなかった……。
屋敷での抑圧からの解放という、期待された展開の中で、自然に主人公と相手役が出会い、少しずつゆっくりと互いに歩みよっていく様子が魅力的でした。
不器用と不器用が交差していくので、ついつい応援…続きを読む