概要
北方のダンジョン集積地ミリスティゲルの片隅で、クエストの後始末やアイテムの引き揚げ、負傷者の救出を請け負うサルベージ屋を営む彼女は、攻略済みでなんの価値もないのに最も危険な封鎖ダンジョン、特定廃棄ダンジョンの仕事ばかりを選んだ。相棒の獣人ミャオフと共に、自らの命を削り落とそうとするかのように、だが美しく舞うように危険な挑戦を続ける彼女を、人々はその風貌、呪いにより銀に変えられた顔の右半分になぞらえ、こう呼んだ。
最下層の銀揚羽、と。
そんな彼女の前にある日、ひとりの青年が現れる。王立パーティの前衛設計者を名乗る彼、アウロニスが彼女に持ち掛けたひとつの依頼。それがエンディの止まった時間を、運命の輪を、もう一度お
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!魂の振動、心の揺れ幅、魂の救済。
凄腕の一匹狼。
ダンジョンの、クエストの後始末やアイテムの引き揚げなどを請け負うサルベージ屋をしてる主人公、エンディ。
家族といえるのは、獣人のミャオフだけ。
そんな孤独な彼女に、王立パーティの前衛設計者、アウロニスが現れてから、彼女の生活はだんだん、変わってゆく………。
アウロニスは、成績は優秀だけど実戦経験がとぼしい〝優等生〟タイプ。
エンディは、冒険者ともいえない最下層の住民として、海千山千乗り越えてきた女性。
アウロ二スは、エンディにある依頼をするのだけど、エンディはけんもほろろ。
しかしアウロ二スは諦めない。
獣人(ちょっと猫ちゃんとか山猫ぽい)ミャオフが、もふもふして、可愛くて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!涙なくしては読めません。
壱単位さんの物語は、いつもぐいぐい引き込まれるようなつくりをしています。
このお話もそう。
世界に引き込まれて、色やにおいを感じる。
声が聞こえてきて、キャラクターたちがリアルにそこを動く。
これもそんなお話です。
そしてそして!
銀揚羽の物語は、何と言ってもバトルシーンが素晴らしいのです!!
その筆致! すばらしい文章です。文章を味わってため息が出てしまいます。
ところで、わたしはこのお話のミャオフがとても好きです。
ミャオフがいるから、悲しみが悲しいだけでなく、ほっとするような
そんなお話になっていると思います。
ミャオフがかわいくてかわいくて!!! ミャオフ―! と叫びながら読んで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛。ぐちゃぐちゃに燃えたね。
貴方とともに過ごせたら、どんなにか素晴らしいことでしょう。
きっとその輪に首括り、今すぐ死んでしまいたいほど。
貴方とともに歩めたら、この脚をぶった切って捨ててもいい。
美しい貴方といれるなら。
貴方とともにこの素晴らしい景色を見れるなら!
もし叶うなら、今すぐ両目を抉り出し、豚の餌にも差し出そう。
……。
信じて、諦めて、失って、築いて、傷ついて、六根を枯らして、それでも。
最下層に置き去りにした半身が、囚われた心が、諦めたはずの幸せが、空寂の世界に絶望した魂は、それでも一緒にって生きたがってる。
足りないから分け合って、寒いからくっついて眠る。
引き合う魂が織り成すダマスカス…続きを読む - ★★★ Excellent!!!泣いた。残酷で心地よくて、最後には温かい光を見せてくれる沼作品
これほど魂を感じる作品はないです。作者の魂が、キャラクターの魂がそこにあります。キャラクターたちが生きています。そこにいます。
この物語やキャラクターたちに没頭すればするほど、好きになれば好きになるほど、後半にかけて情緒がぐちゃぐちゃになります。心を持っていかれます。でも、心を持っていかれた分だけ、感情移入して苦しんだ分だけ、キャラクターたちの幸せを願った分だけ、感動が待っています。
軽い気持ちで読み始めました。でも、もっと心に武装(?)をして読み始めるべきでした。残酷で心地よくて、最後には温かい光が見れる沼に落ちました。何度も泣きました。泣きどころ何個あるんだよ(泣)
私がこの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この大切な愛する物語をすべての皆様へ……
「純粋」、僕はふと思った。
純粋であるものは沢山ある。だけど、その純粋に僕らは中々気づけない。
誰もが思う無垢な純粋、だけどそれだけじゃない。
傷ついた純粋、悲しい純粋、穏やかな純粋、とぼけた純粋、楽しい純粋、優しい純粋、温かい純粋、見えない純粋、いやしんぼな純粋、意地悪な純粋、意地っ張りな純粋、寂しい純粋、決してあきらめない純粋、見失ってはいけない純粋、何よりも強い純粋、意志を固めた純粋、安らぐ純粋。
僕はこの物語の中に、まだまだ書き切れないたくさんの「純粋」を見た。
ねぇ、へんなレビューだよねって、筆者様を呆れさせるかもしれないけど、僕はこの物語にある、混じり気のない「純粋」をい…続きを読む