自称・天才神絵師いろはと勝手にお供の三妖士～天界で酷評の絵は、なぜか妖どもにバカ受けなのじゃ！～

天界の神殿で「千年一度のポンコツ」「その絵、神への冒涜じゃ！」と名高い下位の女神、彩葉姫（あやはひめ）は、心の底から自分を天才神絵師だと信じて疑わなかった。
「わらわの天筆が生み出す傑作の価値が分からぬとは、神殿の石頭どももとんだ節穴じゃのう！」
ついに堪忍袋の緒が切れ、愛用の「天筆」一本を手に「こんな場所、こっちから願い下げじゃ！」と啖呵を切り、勢いだけで神殿を飛び出し、下界で「いろは」と名乗り第二の人生（神生？）をスタート！

…したのはいいものの、待っていたのは世間知らずゆえの空腹と不安の日々。
ところがどっこい！ 神々には理解不能だった彼女の、魂だけは込めた（つもりの）生命力あふれる「らくがき」は、なぜか下界の妖（あやかし）どもに「魂が震える！」「神々しすぎて目が、目がァァ～！」「ぜ…続きを読む