ラブコメらしい軽快なテンポの心地よさ

目を覚ますと無人島、という突拍子もない状況から始まりながらも、すぐにヒロインとの掛け合いが始まり、クスッと笑えるやりとりが矢継ぎ早に展開されていくので読みやすかったです。

また、大枠としては『幼馴染との恋愛進展』という王道ストーリーでありながら、九条家の使用人たちが総出でお膳立てするスケール感や、そこに漂うどこかメタ的なユーモアが、この作品ならではの魅力を感じました。

王道であるからこそ、どこで個性を出すかが鍵になるジャンルだと思いますが、この作品は細部にしっかりとオリジナリティが宿っていました。

その他のおすすめレビュー

牧嶋 駿さんの他のおすすめレビュー128