誰かを、何かを攻撃する前にもう一度考えよう

令和のコメ騒動を契機に、JAを含む農業の内実をインサイダーの目から分析し、根拠なき批判に冷静に答えているエッセイです。

近年では「わかりやすい敵を作って叩く」という手法がまかり通っています。
大手メディアは昔からですが、今はネットの普及で素人が知った風な言説を垂れ流し、周りの人も同調する。
そういう風潮が益々ひどくなっていると思います。

中抜きだ、税金ドロボーだと言っている皆さん、なぜ、そうした体制なり、制度なりが出来上がっているかを考えましょう。
既得権益反対と言っている皆さん、自分がその既得権益でうまい汁を吸えないことをただひがんでいるだけでは無いかと考えましょう。

もちろん、今ある社会をただ無批判に受け入れろと言うことでは無い。
きちんと考えたうえで、それでも改革をするべきだと考えるなら、それを理路整然と唱えればいい。現在の在り方に対する対案を示せばいい。

そういったことを考えさせてくれる良質の作品です。ぜひ読んでいただきたいと思います。

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