忘れ得ぬ記憶。人がいきるということは一筋縄ではないということ。
- ★★★ Excellent!!!
どんな人間にだって一つや二つ心の中に大なり小なりの傷と言うものがあると思います。
擦り傷のようなものから、致命傷のようなとても深くて大きい傷。
特に古傷は折に触れて思い出してしまうもの。
ただ世界観というよりも、主人公の視点や内側から世界が溢れてきて広がるような、そんな印象を抱きました。
最後のシーンは特に印象に残っています。
読み終えた後には、すべての登場人物に『見届けました』と言いたくなる物語です。