概要
初等科四学年への進級試験は使い魔による決闘だったが、ミリィはいまだ使い魔を下せずにいた。
試験迫るある夜、ミリィは夢の中で不思議な魂と契約する。
ひとりぼっちだったミリィは、ようやく得た奇妙な使い魔と決闘に挑むが……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!あなたの幸せを、ずっと祈っている。
ヴェゼル魔法学校に通うミリィ・リリーは、持つべき使い魔をもてずにいた、いわゆるおちこぼれの少女です。
そんな彼女の使い魔となったのは黒い羊〈ブラックシープ〉…ミリィのぬいぐるみでした。
そんなシープさん、明らかに中身がいい感じに煤けたおっさんで、しかも真っ当な大人のおっさんで、
…いかん、これ以上書くと私が泣いてしまう。
この物語に通底しているものは、愛と光です。
それが守られることを登場人物も、それから読者も祈り続けて読み進む、そんな物語でした。
今こうしてレビューを書いていても泣きそうです。
幸せであってほしい。
誰かに対してそう願えることほど幸福なことはないと思います。 - ★★★ Excellent!!!あなたのことを想う絆の物語
魔法が息づく世界、サルム大陸随一と謳われるヴァゼル魔法学校に通うミリィ・リリーは、落ちこぼれ魔女の卵だ。クラスメートは皆、使い魔と契約を結べたというのに、彼女だけはどの動物にも聖霊にも相手にされないと日々悩んでいた。
気弱なミリィは先生に急かされ、級友にはからかわれ、枕を涙で濡らす日々を過ごす中、ある夜、不思議な出会いをする。
夢と現(うつつ)とも言える世界での巡り合わせは、強い絆へと成長していく。
いろんな涙が詰まっている物語でした。読みながら、読み終えて、もう、ありがとうしか出てこなくて、何を書けばいいんだと悩みつつ筆を走らせています。
十代前後の揺れ動き、足掻く少年少女達の姿が、時に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ゆたかな感情体験をお求めの方へ。めくるめく珠玉の魔法ファンタジー。
五百年を超える伝統を持つ魔法学校に通うミリィ。落ちこぼれといわれている彼女は保有する魔力も弱く、妖精を使役するどころか感知することすらままならない。このままでは退学になってしまう。不安にさいなまれるなか、進級試験をひかえたある夜、ミリィは夢のなかで不思議な青い光と出会います。
以前から薄々思っていたのですが、こちらの作者さん。やはり子ども、とりわけ少女の成長譚を書かせたらピカいちなのではないかと思うのです。
それはつまり、非常に魅力的な『大人』を描く作者さんであるともいえますね。子どもの成長を描くのに大人や年長者は不可欠な存在ですから。
もちろん本作も例外ではありません。出番は少…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ただの『魔法学校モノ』じゃ満足できない、欲張りさんへ。
魔法学校。はい、もうそんなのいくつあってもええもんですよね(いきなり)。残念ながら大人になってもう⚪︎⚪︎年経ちますが、私はいまだに魔法学校が舞台となっている物語のページをめくると、自分もそこに通っているような気になってわくわくしてしまいます。
本作の舞台、五百年を超える伝統を持つ名門『ヴェゼル魔法学校』。大陸中から魔法使いたちの卵が集うこの学校に通う、『ミリィ』という名の少女が主人公です。はてさて、どんな素敵な魔法ライフを見せてくれるのか──と一話目に入ったところで。
『このままでは、魔法学校を退学になってしまう。』──なんですってーー!?!?
胸躍る魔法学校生活、いきなりの大ピンチ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!映像を喚起する文章とキャラクターの個性が織り成す世界観が魅力的
落ちこぼれと呼ばれる魔法学校の生徒・ミリィが、相棒とも言える使い魔のブラックシープと出会うところから始まる物語です。
大陸随一と言われるヴェゼル魔法学校では、多くの生徒が使い魔と主従関係を結んでおり、ともに過ごしています。
そして『ファミリエ・デュエル』という使い魔の決闘は、その魔法使いの力量を決定付けるほど重要なもの。
にもかかわらず、四年生に進級するミリィは、使い魔と主従関係を結べずにいました。
途方に暮れる彼女の夢に、不思議な黒い羊のぬいぐるみが現れ、彼女の使い魔となってくれるのですが、そのぬいぐるみの中の魂は罪人の男だと言います。
それでも、落ちこぼれと言われる自分と初めて主従関係を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異色の使い魔は、落ちこぼれ主を厳しく優しく導いてくれる
使い魔。ファンタジーではおなじみの存在ですが、某ウ◯キペデ◯アによれば「魔女が使役する絶対的な主従関係で成り立つ魔物、精霊、動物などのこと」。なるほど。
この物語に登場する使い魔たちも例に違えず、ねずみ・へび・とかげ・水の精霊などなどです。これらを使役する魔法学校の生徒たちのなかで、使い魔を従えることのできず悩む少女が下ろすことができたのは異色の使い魔『黒い羊のぬいぐるみ』。そんな彼と契約した少女の物語です。
主人公の少女ミリィという子は最初の方はいじけてたり甘えがあったりはするものの、お友達のことを思いやることのできる優しくて本当に素敵な女の子です。私はミリィという子が大好きで大好きでも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!使い魔は黒い羊のぬいぐるみ⁈落ちこぼれ少女の成長と自立への道
子供の成長に欠かせないのが、その子を見守り、導いてくれる大人の存在です。
『落ちこぼれ』の少女・ミリィと使い魔ブラック・シープの関係は、まさにそれだと言えるでしょう。
魔法学校が舞台というだけでワクワクする人も多いのではないでしょうか。
使い魔による決闘シーンは臨場感たっぷりに描かれ、この年頃ならではの人間関係もとてもリアル。
王道をしっかり踏襲しながらも、本作を唯一無二の傑作たらしめるのは、やはり『黒い羊のぬいぐるみ』の中に定着した謎多き魂の存在です。
本来なら主人に使役されるのが使い魔ですが、シープさんはミリィの命令を受けずとも自己判断で戦うことができます。
本来の主従とは違う形であ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!口の悪い使い魔だけど、頼もしくって優しい!
魔法学校が舞台の作品。おちこぼれミリィが、訳ありの使い魔と出会い、成長していく物語なのですが、この使い魔が口が悪いけど可愛い。だって見た目は黒い羊のぬいぐるみですから。その名もブラック・シープさん。
動物や精霊などの使い魔を駆使するデュエルや意地悪なクラスメイト、口うるさい兄、憧れの先輩に、友情問題、ほのかな恋心まで、魔法学校での生活を中心に、ミリィの周りは賑やかだったり、時にシリアスだったりと大忙しです。
クライマックスは、訳あり使い魔の過去と現在が繋がる壮大な展開に。
自分に自信がなく、落ちこぼれだった少女が、大切な存在と出会い、力強く一歩を踏み出す物語。児童文学や英国ファンタジー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!眩いばかりの光ではないけれど、その輝きには現実をも照らす力強さがある。
わたしがまず思ったのは「ああ、この物語が嫌いな人とは友達になれないだろうな」という感慨です。それほどまでにひきつけられるものがありました。
使い魔を操る子どもたちが学ぶ魔法学校の生徒、ミリィ。彼女は使役する使い魔が見つからない落ちこぼれ。だがある日彼女はついに、自らの使い魔に出会う。だがそれは動物でも妖精でもなく、なんと黒い羊のぬいぐるみ(シープさん)。しかもその中に入っているのは、素性もわからぬ口の悪い男の魂だった――からはじまるファンタジ―、それが本作です。
情感豊かに描かれる魔法学校の様子、ミリィとシープさん、その家族、生徒や先生といった個性的なキャラクター、さらにはデュエルと呼ばれ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!子どものころに憧れたものが全て詰め込まれています
魔力を貯めようとしても、魔法を磨こうとしても上手くいかないミリィ。初等科四学年になるための進級試験の内容は、使役した使い魔同士を戦わせること。使役しやすいと言われる動物を従わせることも難しいミリィの呼びかけに応えてくれたのは、はぐれ者の魂だけでした。
ちょっと毒舌な使い魔が、可愛い女の子のバディとして力を貸していく姿にぐっと来ます。
一緒に戦ってくれる自分だけの小さなお友達と、バトルを通してともに強くなっていく物語。物心ついたときから某ゲームシリーズ原作のTVアニメを見て育ってきた私にとって、この魔法学校で繰り広げられる『使い魔の決闘〈ファミリエ・デュエル〉』は子どものように無邪気に楽し…続きを読む