夜陰にストロボ

夏の終わり。
僕たちは、カメラを武器に戦った。

毎年恒例の「戦争体験学習」が行われる牛込高校。
全校生徒が軍に分かれ、“写真に撮られる＝死”というルールのもと、戦闘を繰り広げる。

元テニス部員の啓介は、幼馴染の慎也に誘われ、少数精鋭の小国・電脳軍に参加する。啓介は、劣等感と焦りを抱えながらも、慎也と共に奇襲作戦に挑む。

一方、各軍でもそれぞれの葛藤と戦いが進行していた。

仲間との友情、裏切り、葛藤、成長。
そして、誰もが思いもしなかった”革命”が起こる——。

「戦争」の名を借りた、この体験の中で、少年たちは本当に大切なものを見つけ出せるのか。

青春と反戦を描いた、異色の学園戦記。