こんがらがりつつ、しなやかに運命と踊る

 主人公の代に至るまでの歴史ががっつり設定された、重厚な背景を持つ物語──なのですが、その世界を生きる主人公の足取りは軽やかです。

 時々発生するハプニングも、頻繁に発生するトラブルも、否応なくやってくる運命の大流も。
 前向きで柔軟な主人公シルバーの前では、全て繋がったものであるのだなと感じさせられました。
 
 世界に肩の力の抜けた時間をもたらしつつ、シリアスな現実にも向き合って生き抜いてゆく。そんな彼の物語からは、画面外に目をやる時にも元気をもらえるような気がします。

 素敵な物語をありがとうございます!

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