何気ない居酒屋での会話から始まりますが、読み進めるほど、その場の空気がじわりと変わっていく、そんな体験ができる作品です。何気ない一言から語られ始めるある記憶が、少しずつ形を変えて物語のあちこちに現れ、最後まで読むと冒頭の会話まで違って見えてきます。説明しすぎない語り口だからこそ、言葉にならないものがそのまま胸に残る、余韻の強さが魅力です。読後にじっくり考えたくなる物語が好きな人に、ぜひ触れてほしい作品です。
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