概要
記録の刃に抗い、奪われた名と祈りを取り戻せ
異端者は名を奪われ、祈ることすら許されない。
そんな男に手を差し出したのは、制度に縛られた十五歳の教皇ラグナだった。
「俺のそばにいろ。代わりに願いを一つ叶える」
異端者アイルの願いは、異端者狩りの停止。
だが契約は議会を動かし、記録は刃となり、信仰は政治へ変わる。
祈りは赦しではない。ただの証明だ。
これは制度に抗い、奪われた祈りと名前を取り戻すダークファンタジー。
※本作は架空の宗教・組織・制度を題材としたフィクションです。実在の団体・宗教・信仰とは関係ありません。
※また本作中には、差別・偏見・抑圧・人権侵害を含む描写が含まれますが、これらを推進する意図はありません。
そんな男に手を差し出したのは、制度に縛られた十五歳の教皇ラグナだった。
「俺のそばにいろ。代わりに願いを一つ叶える」
異端者アイルの願いは、異端者狩りの停止。
だが契約は議会を動かし、記録は刃となり、信仰は政治へ変わる。
祈りは赦しではない。ただの証明だ。
これは制度に抗い、奪われた祈りと名前を取り戻すダークファンタジー。
※本作は架空の宗教・組織・制度を題材としたフィクションです。実在の団体・宗教・信仰とは関係ありません。
※また本作中には、差別・偏見・抑圧・人権侵害を含む描写が含まれますが、これらを推進する意図はありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!祈りと名が裁かれる世界で、教皇は救えるか
『祈りの残響にその名を呼ぶ』は、若き教皇と“異端者”が向き合うところから始まる、異世界ファンタジーやね。
ただの対立や恋の駆け引きやなくて――「祈りって何やろ」「名を呼ぶってどういう救いやろ」「制度は誰を守って誰を削るんやろ」って、重たい問いを真正面から抱えて走っていく作品。
世界観は宗教と政治がべったり絡んでて、言葉ひとつが刃になる。しかも、その刃は外へ向くだけやなくて、祈る側の心も削ってくるんよ。
ふわっと優しいファンタジーを求める人には、最初は冷たく感じるかもしれへん。けど、その冷たさがあるからこそ、ふいに出る“人の熱”が刺さる……そんなタイプの物語やと思う。
◆ 芥川先生:辛口で…続きを読む - ★★★ Excellent!!!誰かに形を決められた心と存在を取り戻そうとする、二人の魂の物語
正義、願い、祈り……それらを抱く心は、本来、自分だけのものである筈です。しかし、この物語の中では、教会によって正義や祈りの枠組みが決められており、そこから外れた者は異端者として排斥されています。
そんな固定された価値観の中で出会った、教会の頂点に立つ若き教皇と、それに抗う異端者の青年。
そして二人は、揺るがぬ意志と願いの下、契約という形で共に在ることになります。
その彼らが互いについて交わす問答は深く、流れるような文章と相まって、単なる駆け引きにとどまらず、人間の本質を問い合う哲学の語りのようです。
本来ならば対極に位置する立場の二人が、共に在ることで何を為していくのか。契約から始まった主従…続きを読む