最弱男子と最強ヒロイン、魂で繋がる異世界生活

スローライフを夢見る男子高校生・星野拓海。
釣りと盆栽と干物に囲まれた、のんびりとした異世界生活を思い描いていた彼が手にしたのは、「黒の書」と呼ばれる、ただ一冊の呪われた本だった。

屋上に落ちてきたその本に触れた瞬間、拓海はクラスの風紀委員長・太刀川潤と共に異世界へ転移してしまう。
ところが、異世界転移あるあるの「最強スキル」や「神からの祝福」は一切なし。
拓海のステータスはまさかのFランク、レベル1。
対する太刀川は、なぜかSランク999のチート性能。

しかも二人の魂は、『片方が死ねばもう一人も死ぬ』という鎖で結ばれていた。

理不尽なスキル格差と、魂の共有という足枷を背負ったまま、
彼らは「黒の書」の謎を解き、元の世界に戻る方法を探す旅に出ることになる。

これは、スローライフを望む少年と、守ることを選んだ少女の、
不本意で、滑稽で、少しだけ切ないボケツッコミ同居ファンタジー。

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