パンと猫と昼寝が世界を救う──脱力系元騎士ファンタジー

世界をそっと
〝なかったこと〟にする力を持つ
元騎士ルーク──

婚約破棄と除名の果てに辿り着いたのは
パンの香りと猫の温もりに満ちた辺境の村

彼はただ湖畔で昼寝したいだけなのに
一度剣を抜けば
村は勝手に彼を〝神様〟として
祀り上げていく。

素朴なパン職人の少女
瓶底眼鏡の研究者
老女と黒猫……

彼らの視線が重なるたび
世界の〝歪み〟と調律者たちの記憶が
静かに輪郭を帯びてゆく。

日向のようなスローライフの裏側に
記憶と存在をめぐる迷宮が
じわりと立ち上がる構成が秀逸です!

一話ごとに心があたたまり
同時に少しだけ胸が締めつけられました。

パンと猫と昼寝から始まる
やさしくも残酷なファンタジー

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