概要
鬼が鬼の理を外れ、人が人の理を外れたとき、物語は動き出す。
魑魅魍魎の跋扈する、草木も眠る丑三つ刻。
幽かな鬼火を閃かせ、闇から闇へと忍び来る。
足元の夜に呑まれるのは、己か友かはたまた子か。
人は地べたを噛んで身を潜め、悲鳴の合間に息を殺す。
──桑原桑原。
──今宵は誰が曳かれて逝くか。
──恐ろしいことよ。
──よおしよし、泣くんじゃないよ。
鬼が来るぞ。
鬼が来るぞ。
幽かな鬼火を閃かせ、闇から闇へと忍び来る。
足元の夜に呑まれるのは、己か友かはたまた子か。
人は地べたを噛んで身を潜め、悲鳴の合間に息を殺す。
──桑原桑原。
──今宵は誰が曳かれて逝くか。
──恐ろしいことよ。
──よおしよし、泣くんじゃないよ。
鬼が来るぞ。
鬼が来るぞ。
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人を喰らう青鬼の蒼天(そうてん)は、ある日、新たな獲物として人間の少女・千草(ちぐさ)と出会います。
しかし、鬼を前にしても不思議なほど怯えず、底抜けに純真な彼女のペースにすっかり狂わされた蒼天は、喰うどころか彼女の病床の母を救い、あろうことか鬼の隠れ里へと連れ帰ってしまいます。
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