人を喰らう青鬼の蒼天(そうてん)は、ある日、新たな獲物として人間の少女・千草(ちぐさ)と出会います。
しかし、鬼を前にしても不思議なほど怯えず、底抜けに純真な彼女のペースにすっかり狂わされた蒼天は、喰うどころか彼女の病床の母を救い、あろうことか鬼の隠れ里へと連れ帰ってしまいます。
周囲から蔑まれて生きてきた無垢な千草と、彼女を傷つけるあらゆるものから守り抜こうとする蒼天。
決して結ばれてはならない「捕食者と獲物」という絶対的な壁や、種族の掟に葛藤しながらも、二人が少しずつ心を通わせていく姿が描かれます。
本作の最大の魅力は、恐ろしいはずの鬼が、か弱き人間の少女にすっかり絆されてしまう「圧倒的なギャップと溺愛っぷり」です!
これまで過酷な扱いを受けてきた千草が、蒼天の与える白いご飯や優しさに触れて無邪気に笑う姿は、読んでいるこちらの涙腺まで緩ませます。
そんな彼女を前に、壊さないよう恐る恐る触れ、不器用ながらも全力で愛情を注ぎ込む蒼天の姿は反則級の尊さ。
種族の禁忌や仲間の猛反対を受けてなお、「彼女を守り抜く」と覚悟を決める鬼の深い愛情に胸が熱くなります。
互いを思いやる圧倒的なピュアさに心が浄化される、全力でおすすめしたい異類婚姻ファンタジーです!