精巧な「神の箱庭」で遊べ

長い物語である。
しかし、長さをいっさい感じさせない。

誇張ではなく、毎回毎回、はげしい戦闘や、かけ引き、ちょいエロ…じゃなくてラブロマンス、家族愛などが、これでもかという勢いで、語られてゆく。

家を追い出されたアルカン少年は、逆境に負けることなく、成長しつづける。

これは、まだナニモノでもない少年が、ナニカになるために戦う物語。



特筆すべきは、そこが、恐ろしいまでに計算された世界であること。

なんと、金貨１枚に含まれる金の含有量まで考えられているのだ。
（確かに、だいじだよね。まちまちだと、経済が揺らいじゃうもん。でも、なかなかそこまで設定する神＝作者は、いないよ）

その緻密な世界設定が、物語に奥行きを与え、登場人物たちに命を吹き込む。


ためしに数話読んでみてください。

沼りますよ(￣ー￣)ﾆﾔﾘ