おもちゃ箱の向こうに広がる、優しさとドキドキが詰まったファンタジー
- ★★★ Excellent!!!
父を亡くした少年・タケルと喋るぬいぐるみイトーヌたちが、お父さんの魂を巡って異世界を冒険するファンタジー。
いやもう、この時点で泣けます……。
テンポよくストーリーが進んでいくので、読みやすいです。
おっちょこちょいで好奇心旺盛なイトーヌがほんわかとした空気を醸し出しますが、そんな彼(犬……のぬいぐるみ)にも秘密があるようで、何やら不穏な空気が……?
なにも知らないタケルが心配になってハラハラ、親の気分で読んでしまいます(笑)。
健気で純朴な少年を応援したくなる、児童文学の香り漂う物語です。