ナーロッパの貴族制度の中で百合な女性が幸せな結婚へと突き進むバイブル

ナーロッパ風の男性中心の貴族社会で百合の女性が"周囲に認められる幸せな結婚"をするために奮闘する物語。

結婚とは何かと改めて考えさせられます。

本人達が愛し合ってれば良い!
そんなわけない。周囲が認めなければ、幸せな結婚とは言えない。

制度なんて関係ない!
そんなわけない。制度がないと結婚とは認められない。

子供なんていらない!
そんなわけない。貴族社会で跡継ぎ問題を抜きに結婚なんて出来ない。

それらの問題を社会的に、倫理的に、利益を産む構造で認めさせてこそ、初めて"周囲に認められる幸せな結婚"になるんだと、最後まで貫き通されてます。

そして裏の抜け道というか、たまに手段の取り口がエグい。それだけあの世界観の同性婚とは難しいものだったんだろうなと頭を抱えます。

制度の仕組みを説明する文章もスラスラ読めて、頭に入りやすく、ちょうど良い分量で完結までダレることなく、しっかり楽しめます。

作者様の技量を非常に感じる作品でした。

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