概要
真逆なふたりが触れ合うと、魔法が存在しない世界に【魔法】が生まれた。
強大な魔法は、教団にとっては都合の悪い力。
排除されかけたギストを、シャーリーは権力を駆使して守る。
天地ほどの身分差があるふたりは、協力者として、距離を縮めていくことに。
戦いの場を切り抜けながら、魔法の真実に迫っていく。
魔法を使うための条件は?
万能な力なのか。もしくは制限があるのか?
そして、この力の正体は?
魔法について知るうちに、ギストはシャーリーの本当の姿も知ることとなる。
時にお互いを振り回しながら、
世界の視え方と、魔法の原初を紐解く物語。
🌟『異端英雄』サイト
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!この世界の「魔法」って、そもそも何なのか?
「魔法がない世界で魔法が芽生える」という導入がとにかく強くて、一話目から一気に持っていかれました!
内乱の続く聖教国が舞台で、信仰とか異端とか戦争がじわじわ絡んでくる世界観の作り込みがほんと丁寧なので、没入感があります。
魔法が「神に背くもの」扱いされてるから、力を持ってしまった側の葛藤に、読者自身も毎回唸ってます。
そんな重たい場面は多い中、コミカルなやり取りが差し込まれる緩急がうますぎて、ページをめくる手が止まりませんでした。
キャラの魅せ方がお見事です!
あと主人公ギストの不器用な誠実さと、巫女シャーリーの大胆さの対比がすごくいい。
捨て駒だったはずの子が、誰かを守りたいと願って…続きを読む - ★★★ Excellent!!!捨て駒の少年と巫女──重なる掌から、魔法は始まる
命を捧げることを恐れるな──
その清冽な託宣の裏で
名もなき兵たちの血とためらいが
乾いた大地へ静かに染み込んでゆく
正義と異端
信仰と支配
その境界を問いながら
本作が何より鮮やかに描くのは
ひとりの人間を〝駒〟ではなく
名を持つ命として見つめる眼差し
少年の不器用な誠実さと
白き巫女の大胆さ
その対照は時に微笑ましく
時に胸を刺し
重なる掌から生まれる奇跡さえ
祝福とも呪いとも定まらぬ
美しい緊張を帯びる
英雄とは、恐れぬ者ではない
恐れながらも
誰かを守ろうと願う者なのだ
その願いは
鉄と泥に覆われた戦場の底で──
まだ名もない春の水音となって響いている - ★★★ Excellent!!!信仰と禁忌の狭間で生まれる【原初の輝き】✨超重厚ファンタジーです!
魔法が存在しないはずの世界。
内乱の続く過酷な戦場で、使い捨ての兵士と儚げな巫女が“触れ合う”ことで禁忌の力が目覚めるという、あまりにも強烈な導入に一瞬で心を奪われました。
当たり前にあるはずの「魔法」を一から検証し、概念そのものを紐解いていく設定が非常に緻密で新しく、ファンタジー好きにはたまらないワクワク感に満ちています。
命の落とし合いが続く生々しい戦場の重苦しい空気の中に、若者たちのコミカルなやり取りが絶妙なバランスで差し込まれており、その鮮やかな緩急の落差にページをめくる手が本当に止まらなくなりました。
天上人と地上人ほどの身分差がある二人が、協力者としてじっくりとエモい距離…続きを読む - ★★★ Excellent!!!うおおおおおお! 最高最高最高!!!
ひとまず、第一幕まで読ませていただきました。
教団に属する主人公・ギストが、巫女と接触したことをきっかけに、不思議な力に目覚めます。
それがいわゆる「魔法」なのですが、この世界ではそのようなものが確認されていないため、「魔法」と定義するところから始めることになります。
ファンタジーでは当たり前のように存在している「魔法」を、検証し、解明していく点が新しく、非常にわくわくさせられました。
しかもこの「魔法」には、ギストと巫女が触れ合わなければ使えないという条件があります。
察しのいい方はお分かりでしょう。そうです。触れ合うことで二人の距離が縮まっていくわけです。
戦争が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!緩急の落差が実にエンターテイメント!なファンタジー
内乱の続く世界。
捨て駒である先鋒隊に配属している主人公が、巫女との接触をきっかけに「魔法」を得るところから始まる物語。
仲間達が命を落とす激しい戦場と、劇的な魔法の発動。
そんな空気に差し込まれるのは、思わず笑ってしまう明るい少年達のコミカルなやり取りです。
この緩急の付け方がとにかく巧い。
読み進めるにつれ、死と隣り合わせだからこそ、「今」を全力で生きている若者達の明るさなのだと、感じます。
ヒーローが姫になり、姫がヒーローになるような場面も魅力的で、主人公の天然さや、巫女の強引な論説とお転婆さも相まって、ラブコメとしても楽しい。
――だけど、この物語の本領はここから。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!魔法というものの概念そのものを塗り替える描写力
世の中のゲームや小説に溢れる代表作魔法。その存在がこちらの作品では畏怖されるものとして表現されている。
それがまた”言葉にできないような描写”でしかもリアル。この文を見るとこういうシーンだというものが脳内アニメにて連想されるほど鳥肌の立つ筆力は圧巻しかない。
主人公ギストは人を救う力にも破壊する力にもなりうる魔法の使い手。
そしてヒロインのシャーリーはその魔法を発動させ止めるための鍵。
二人の立ち位置は天上人と地上人くらいの差がありますが、この二人のエモいシーンは必見。
戦場の緊迫感、そして強すぎる敵・緋雷将軍がこれまた物語を絞める重要キャラとして君臨されている。
聖巫教サイドも巫女様第一…続きを読む - ★★★ Excellent!!!信仰と異端の狭間で紡がれる、重厚なファンタジー叙事詩
このお作品は、魔法が存在しないはずの世界で、兵士と巫女が“手をつなぐ”ことで禁忌の力を発現させてしまうところから物語が動き出します。
舞台は内戦で割れた聖教国。
信仰、異端、戦争。
そんな要素が絶妙に絡み合いながら、静かで、でも確実に熱を帯びていくファンタジー作品です。
まず惹きつけられるのは、なんといっても世界観の密度と深さ。
宗教体系、国家の仕組み、人々の価値観まで丁寧に描かれていて、ファンタジーでありながらどこか“現実の延長”のような感触があります。
単純な魔法バトルではなく、魔法そのものが「神に背くもの」として扱われることで、力を持ってしまった者たちの葛藤に厚みが生まれているのも印…続きを読む