概要
タバコの煙の中に現れる叔父さんはかつて夕貴が好きな人だった
舞台は滋賀県と京都府の間に聳える比良山系。
比良山系のとあるピークには山が好きだった叔父さんの分骨を埋めてその上に小石を積み上げて作ったケルンがある。夕貴(ゆうき)は毎年夏、そこを訪れることを恒例にしていた。しかし自分の体の異変に気づいた夕貴は厳冬期の2月にそのピークに登る。
父、母を若くで亡くしてからずっと一人で生きて来た夕貴。
小学生のとき叔父さんから山登りの楽しさを教えてもらった。その叔父さんも今はいない。
思い出のピークで思いがけない行き違いで知り合いになった男性、高山賢治。
夕貴の体の異変とは。夕貴は幸せになれるのか。山を舞台した恋愛ドラマです。
比良山系のとあるピークには山が好きだった叔父さんの分骨を埋めてその上に小石を積み上げて作ったケルンがある。夕貴(ゆうき)は毎年夏、そこを訪れることを恒例にしていた。しかし自分の体の異変に気づいた夕貴は厳冬期の2月にそのピークに登る。
父、母を若くで亡くしてからずっと一人で生きて来た夕貴。
小学生のとき叔父さんから山登りの楽しさを教えてもらった。その叔父さんも今はいない。
思い出のピークで思いがけない行き違いで知り合いになった男性、高山賢治。
夕貴の体の異変とは。夕貴は幸せになれるのか。山を舞台した恋愛ドラマです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ちゃんと連れて行ってくれる
物語をつくるとき、言葉の選び方や文の組み立て方って、すごく個性がでると思うのですが、こちらの小説は作者さんが描いた世界にきちんと連れて行ってくれる安心感がありました。描写が細かく丁寧です。好みはあるかもしれませんが、私は好きです。
人の最期や病気を扱う物語って、感傷的で綺麗な表現に終始しているものもあるなか、そうじゃないよねってところまで書いてくれていて、ちゃんと読めるなぁって思いました。
とはいえ、ずぶずぶと沈んでいくこともなく、物語らしい軽快さもあります!
ここではないところ、でもすごいファンタジーな異世界じゃなく、リアルの延長にある世界を楽しみたいとき。
この物語が、ちゃんと連れて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!みんな、いなくなってしまったけれど。
実現することのなかった未来。
奪われるかもしれない未来。
主人公・夕貴の時間は、流れているようでいて、
どこかで止まっているように思えてなりません。
冬の山へと登る、凍り付きかけた、孤独の心。
過去と未来の両方から距離がある夕貴の心情はおぼろげで、
一瞬先にはいなくなってしまうのではないかという危うさがあります。
とはいいつつ、シンプルなラブストーリーです。
作者様の飾らないお人柄が、この冬の物語を温かく彩っています。
読み進めていくうちに脳裏に浮かぶ映像が、なんとも似合う作品です。
誰の足跡もない場所から始まった、この物語。
弱弱しくも強い心の結末を、ぜひ見届けてください。