概要
分かりました、誰がこの悪意を貴女様に向けているのか……
師であり養母が営む酒場の看板娘として働いていた李燈花(りーどんふぁ)だったが。突然訪れた見目麗しい貴人に「後宮へ迎え入れたい」と告げられ、強引に後宮へ連れられてしまう。
帝に見初められたのかと思っていたが、後宮へ迎え入れる理由は「呪護師」として、張り巡らされる陰謀や悪意から寵妃や皇子を護って欲しいとの事だった。
不承不承ながらも、呪護師の任を引き受けた燈花。だが、燈花が思っていた以上に、後宮に渦巻く悪意や殺意は多く、恐ろしいものだった。
そんな次々と襲いかかる凶事に、彼女は持ち前の才能と自身に備えられた本能を駆使して妃や皇子達を護っていく。
しかし燈花は甘い気配を気取る事には疎い為に、呪護師として任じた貴人の本当の狙いには気がつかなくて……?
帝に見初められたのかと思っていたが、後宮へ迎え入れる理由は「呪護師」として、張り巡らされる陰謀や悪意から寵妃や皇子を護って欲しいとの事だった。
不承不承ながらも、呪護師の任を引き受けた燈花。だが、燈花が思っていた以上に、後宮に渦巻く悪意や殺意は多く、恐ろしいものだった。
そんな次々と襲いかかる凶事に、彼女は持ち前の才能と自身に備えられた本能を駆使して妃や皇子達を護っていく。
しかし燈花は甘い気配を気取る事には疎い為に、呪護師として任じた貴人の本当の狙いには気がつかなくて……?
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!〇〇の血を引く呪護師による、後宮ミステリー。甘酸っぱい恋模様も……?
酒場の看板娘、燈花は、ただの人間ではありません。その出自と実力を見出された結果、皇子により、ほぼ強制的に後宮へと連れ出されます。
しかし、後宮では、皇妃を苦しめる陰謀や存在によって、日夜悪意や嫉妬などの負の念に苦しめられていた。
実は燈花は、かつて最強と謳われた〇〇の血を引く一族の末裔。ええ、ただの娘ではないのです。その類まれなる能力から、後宮に渦巻く陰謀を見事解決……と思われたのですが、彼女の災難はまだまだ続くようで――。
短編ですので、後宮ミステリーがお好きな方は、サクサク読めちゃうほど、面白い物語であります! - ★★★ Excellent!!!呪は、紅燈籠の闇に揺蕩う薄絹の揺めきの如く。
煌びやかな後宮の、贅を尽くし華々しく
着飾った寵妃、美姫たち。紅燈籠に蘭奢の揺蕩う、桃源郷には
闇 が
美を競い歌舞書芸を極め、鎬を削る。
主人公は『呪護師』としての能力に目覚め
乞われて後宮へと参内する。
理不尽な呪いを断じて、無垢な貴人達の
平穏を、そして命を護る為。
この『呪護師』たる女性の凛とした強さが
読む者の心に寄り添ってくれる。後宮の
闇は、鬼を呼ぶ。そして鬼は怪を起こす。
この作品を読むにあたって驚く事は、まず
目眩く中華宮廷世界の美しさだろう。
小物一つにも繊細な飾りが施されている。
そんな作品だからこそ、耀きに対する闇は
黒く、深い。
その…続きを読む