概要
何処かで……
魔法のiらんど25年間の感謝を込めて「ありがとう またね、大好き」ショートストーリーコンテスト参加作品。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!君と言う花に捧げる愛のことば
わたしはこれを詩として読んだ。
ストーリーを楽しむ、というより、言葉あそびの持つ質感を楽しんでほしい。
とても濃密な言葉たち。
単純でスッカスカで読みやすい……、そんな世界は、お呼びではない。
時に難解。
わからなくて良い。
気になった言葉のところで、立ち止まって吟味して味わってほしい。
上質なウイスキーを口にほんのすこし含んで、転がすように。
それができる、稀有な作品だ。
言葉が持っている質量がすごい。みちみちに詰まってる。
詰まっているのは、著者の感情、恋愛のときに燃え立つ愛の素粒子である。
ごめん、難解に書いた。
だって、かっこいい文章なんだもん。
他のレビューの皆さまも、力作なレビ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!透明な感情、感傷に浸る
「恋」とは元々、「戀」と書くそうです。糸と糸を繋ぐように心を伝える。しかし糸は、時に絡まり時に縒れ、そして時に解けてしまいます。
まるで、恋のように――。
恋は初め、出来上がった糸のように真っ白です。
しかし相手を想う気持ちは、いつまでも同じ色ではいられない。手繰り寄せるうちに手のひらは擦り切れ、血が滲み、いつしか色を変えていってしまう。
それでも――。白でなくなったとしてもどんな色になったとしても、捨てることはできない。洗っても落ちない色を抱えたまま、きっと静かに眠るのでしょう。
「君という花」
二千字に満たない言葉の中には、白すら通り越した透明のように澄んだ感情がありました。
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