謎の命令の正体は? そして起こる『変化』の先で、彼女はどこへ向かうのか

 最終的にどういう結末へなっていくのだろうと、「怖い物見たさ」を刺激されながらぐいぐいと読まされました。

 主人公は自分が目立たないことを自覚しながら生きていた。
 そんな彼女の頭の中に、「不思議な声」が聞こえてくるようになる。

 その命令に従って「とある行動」を続けるようになる。そこから彼女の人生は劇的に変化していき、地味だった頃が嘘のような存在感を持つようになる。

 だが、何かの恐ろしい現象が起きていることは確実に伝わってきます。彼女と関わった男たちに出てくる明らかな変化。
 命令をこなしていく中で着々と変化していく彼女の存在。命令に従って「条件」を越えた先で彼女はどうなっていってしまうのか。

 とにかく先が気になり、ラストはどうなるのだろうと答えを知りたくてたまらなくなる作品でした。

 タイトルの「羽化登仙」も仙道をイメージさせられる言葉ですが、また別の意味でつかわれているのが面白かったです。
 怪奇と幻想の混じり合う世界観、ここにしかない独自の魅力に満ち溢れていました。

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