「それはぼくたちの辿る長い道の先にあるぼくたちの墓地。文明の遺骨が散乱し、鐘に似た荘厳な音色が月に向かって鳴り響いている。」美しい文章。哀しい終着点。人類も文明も消えた地球の遺跡が星の骨なのでしょうか?哀しいけれど、それは、文明が栄えた証拠なのですね。
記録に残らなかった評価は星の音を伴って不意に降ってくる。自身の心を映したままに。その時が来ることを知る表現者は、決して自分に嘘をつかない。全てに見放され廃墟になるとしても。
短い中にも虚ろいゆくものが見える作品です。絵が浮かぶ。
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