概要
何のことはない、マガネが悠々自適にそこで生活をしているだけである。
ところがある日、彼女のところに求婚者が現れた。リスイと名乗るその男、顔だけは確かにマガネの好みであるが、残念ながら一切知らない相手。
しかも既に、王から結婚の許可は出ているときた。
そこでマガネは王に文句を言うべく、地下から出てきたのであった。
※中編だったものを書き直しました
※約10万字・完結済み
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!籠の中の蟲は、竜に愛される
フォルモント王国を舞台に繰り広げられる、異色のラブストーリー。地下室に引きこもる謎めいた女性マガネは、「蟲」と呼ばれ、誰からも忌み嫌われる存在。そんな彼女のもとに、イケメン護衛のリスイが突然の求婚を持ちかけます。政治的な駆け引きが渦巻く宮廷で、ふたりの恋の行方が読者を引き付けます。
主人公マガネは策士でありながらどこか純粋な一面を持つ不思議な魅力の持ち主。そんな彼女に一目惚れした竜人のリスイは、危なっかしいほどの一途さ。その他にも「春風王」と呼ばれるイフェイオン、クールな宰相のニネミア、だらけた性格の教団長テオなど、個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。
本作はロマンスと政治…続きを読む - ★★★ Excellent!!!蟲の天然と竜の溺愛、どちらが勝るのか
非難を浴び、周りから煙たがられているほどの嫌われ者のヒロイン、マガネ。
そんな彼女を地下室から救い出しだ、リスイ。
と、ここまで書くとヒロインを救うヒーローという、シンデレラストーリーなのかと思うことだろう。
実際、リスイはマガネ好みの顔で、腕も立つ。
マガネが好き過ぎて暴走し、ヤンデレ好きには堪らないキャラクターだ。
しかし、この作品は違う。
マガネは地下室に幽閉されていても、不満などないのだ。
むしろ悠々自適な生活をしていたのにもかかわらず、そこから連れ出されてしまった。
非難も甘んじて受ける、マガネ。
恋愛慣れしていないヒロインの天然ぶりと口調が、なんとも可愛らしく。
思わずリス…続きを読む - ★★★ Excellent!!!竜に愛されるというのは、つまりこういうこと。
舞台は熾烈な解放戦争が終戦したばかりのフォルモント。
悪政を打破したがまだ不安定な情勢の均衡を保つべく、民衆の憎悪の全てを自分へ向けるよう仕向けた蟲がいた。
蟲は戦争の傷を抱えた人々からの敵意をその身に全て背負い、城の地下に閉じこもった。羽化するわけでも外へ出るための翅を求めるでもなく、ただ本と一緒に息をしているだけの時間。
そんなマガネの元へ、王の護衛を務める竜鱗族のリスイが唐突に求婚をしに現れて――。
「悲壮な運命を背負い閉じ込められている可哀想なヒロインがヒーローに溺愛されて幸せになる話」と言えばそうなのですが、マガネはただのか弱く善良なヒロインではないのです。情報で人を操り、策謀…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これは、ただの恋愛ファンタジーでは無い
蟲と呼ばれ、悪同然の扱いで人々から嫌われている主人公マガネ。しかし、それらは全て本人が仕組み、自ら望んだ「生きるための」シナリオだった。
そんな地下で暮らすマガネを好きだというリスイという男。
この男がまた、なかなかのイケメンの変わり者なのだが、それはマガネ限定での変わり者。
2人の掛け合いはテンポよく、しかし、どこか噛み合わない夫婦漫才のようで面白い。
始まりだけを読むと、このあと2人の恋がどう育まれて行くのかと、恋愛小説として読み始める。
だが、物語が進むにつれ、この国の背景にある3年前の戦争が絡んでくる。そして、王族の結婚阻止……。
マガネが何故【蟲】と呼ばれ、リスイが何故…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ガチンコ悪役ヒロイン、溺愛される。王道…?誰が何と言おうと王道です!
ああ、毎日楽しみに読んでたのに完結しちゃった……。
続きはどこ?どこかに存在しなんですかああぁぁぁ!!!!!
……と叫ばずにいられない作品。誰にでも一つや二つあるのではないでしょうか。私にとってこの作品がそれにあたるわけなんですけれども。
この話の何が凄いって、続きが読みたいというのはもちろんなんですが、それと同じくらい、もしくはそれ以上に過去編への妄想を滾らせてくれるところなんです!
当然この物語だけでとってもわかりやすく完結済み。そこは保証します、ご安心を。溺愛・ヤンデレ・突然の求婚、こんなワードに惹かれる方にオススメです。私も大好物なんですの、ぐふふ。
求婚されるヒロイン…続きを読む - ★★★ Excellent!!!蟲は蟲でもただの本の蟲ではない竜に溺愛される毒虫の恋のお味は?
何回読んでも、まあおもしろいことこの上ない。
徹頭徹尾端から端まで策謀の意図がぎっちりみっちりと張り巡らされた、王様と王妹さまの婚約をめぐる御家騒動。もとい、
「愛するあなたを手に入れるためならば、邪魔者全部皆殺しにします」
という、とっても素直でとってもピュアで、まったく容赦のない大作戦を描いたこの物語――。
そもそも何が発端かと言えば、薔薇の国と称されるフォルモントが現在の落ち着きを手にするまでには大きな争いがあったということ。
そして、その争いには裏にも表にも多大なる犠牲があり、蟲ことヒロインのマガネが、あまりに多くのことを内内に隠したまま、彼女自身裏にも表にも被害をこうむり…続きを読む